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2006年5月

天使

次の訪問先に行く前によったTULLY'S 。
煙草が吸えるのはテラス席のみ。ふーっと煙を吐く。

「いやぁ、ビックリしたよ。天使って本当にいるんだよ。」
後ろの席から、声がしてくる。確か後ろの席は、30代のサラリーマンと思しき、二人組みだったはずだ。
「俺には、娘が産まれた瞬間わかったね。これは天使だって。」
「え?お宅にもいるんですか?いやぁうちにもいるんですよ。」
「ええ、おまえの家にもいたのかぁ。奇遇だなぁ。」
続く大きな笑い声。

甘甘娘談義は続く。
どんどん勢いがついて、声が大きくなってくる。
「僕はね、それまで宇宙征服ぐらい狙っていたんですよ」
「大したもんだねぇ」
「でもね、娘を授かった瞬間にこの家庭を守るのが俺の指名だってわかってたんですよ。かみさんと結婚したときは全く思わなかったのになぁ」
「そうだよな、俺たちだけだもんな守ってやれるの」
「そうっすよ。若いやつらにも本当教えてやりたいっすよ。本当の男らしさを・・・・」

強い日差しの中、笑いを噛みこらえ、後ろを振り向きたいのを我慢する。
私のアイスラテは一息に飲み干され、空っぽだ。
読もうと思っていた新しい会社法の資料だって、こんな会話の中ではとても集中できない。
仕方が無く、二本目の煙草に火をつける。

「俺の娘に対する態度は、かなり堅く言ってね・・・・、メロメロってやつだね」
「堅くいって、それですか! いやぁ堅いっすね」
と二人の笑いがはじける。

時間だ。私は立ち上がり、空の容器を捨てるために立ち上がる。ちらりとテーブルを見ると二人もこちらを見ていた。
私はこういう場合の自分の役回りを知っている。
彼らは私が去った後にきっとこう言っているのだ。
「ああいう仕事している女って、子供の可愛さとかわかんないでしょうね。」
「家庭を守る大事さとかな・・・・」

そんな想像にちょっと腹立たしくなる。私だって家庭背負っていますけど・・・・と誰にともなく言いたくなる。
「全く・・・」とつぶやきながら、本日最後のアポイントに向かう。

今日の東京はいったい何度あったのかしら?

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Third Place

先日、ジェイさんのブログで、Third Placeという素敵な言葉を知った。

私もいつもThird Placeを持っている。本屋。喫茶店。図書館。公園。駅のホームにあるベンチ・・・・など等。

最近、欲しいなぁと思っているThird Placeは、帰りに一杯飲むお店。
今日は、娘が修学旅行でいないので、夫と待ち合わせて平日しかやっていないお気に入りの大衆酒場に寄るが、残念ながら満席。
ああ、あそこの煮込み食べたかった。

「もっと大人なになったらさぁ、あのお店で仕事帰りにビール一杯と煮込みだけ食べて、それからお家に帰るの。そういうのって素敵じゃない?」と夫にうっとりと語る。
「それ、ただのオヤジだよ。」と言うが、「でも、悪くない・・・・」と続く。

このところ、一人でさくっとお酒が飲めるお店が欲しいなぁとしょっちゅう考えている。
朝のドトールみたいな感じの、夜のThird Place。

大人になることは楽しい。

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修学旅行

今日から娘は修学旅行。
場所は東京の学生なら定番中の定番、京都・奈良。

「お寺なんて中学生が見たって面白くないのにねぇ」とぶつくさ。

でも、当日の朝は「なんか、うまく眠れなかったなぁ」と。

運動会、遠足・・・・楽しみな学校行事の前は必ず眠れなくなるのは、小学校のときから続く。私より大きな身長で生意気な口ばかり叩くが、時々妙に素で可愛い。

きっと帰ってきた日は、夢中になって修学旅行のお土産話をしてくれるだろう。

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ごっこ遊び

私と娘は時折、「南の島ごっこ」をする。
南の島にバカンスに行ったつもりになって、お菓子を買ってきて、陽の当たるリビングでだらだらと本を読んでは、そのまま昼寝というのを繰り返す。

それに比較すると今日1日の私は「入院ごっこ」である。
起きて少し家の中を片付けては、ご飯を食べてはまた眠る。犬の散歩に行ってはまた眠る。ベッドの中でだらだらと本を読んではまた眠る。
今日の私は入院患者並に眠っている。

時折、夫と娘が見舞いにやってくる。
「よく、そんなに眠れるなぁ」
「また寝てるよ」
犬だけが付きっ切りの看護をしてくれる。

さてそろそろ消灯時間。また眠ろう。

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カレー

ぐずつくお天気。
何だか起きるのが面倒くさくて、布団の中でだらだらしていたら9時。
昼寝はすっきりするのに、こういうずるずる寝坊は向いていないようで、一日全体がぐずぐずしてしまった。

ぐずぐずと支度をするので、夫と車でランチを食べに行こうと言っていたのに、気がつくともう14時を過ぎている。
「遅すぎ」と夫に叱られつつ、ミニに乗り込む。
こうなると行けるお店はかなり限られてくる。
ふと、チャレンジしようと思っていたアジアンカレーの店を思い出し、いってみる。
ランチは15時まで。ラッキーだ。

全然、気合の入っていない内装。水パイプありますって書いてある。
夜ならちょっとチャレンジしてみたい。

辛いものは好きなんだけれど、私はあまり辛さに強くないので、辛さに耐え切れずカレーのルーを結構残してしまうことが多くて、なかなかカレー屋さんに行きにくいのだ。
(だから、一番好きなのは夫が作ったうんと辛くしたカレーのルーをぽっちりご飯にかけて食べること)

ここで出てきたカレーは、辛さも分量も私にはちょうど良くて、そしてナンがとっても美味しかった。

近所にまた行きたくなるお店が見つかるのは、私と夫の中ではものすごくポイントが高い。
お休みは大事だ。

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ぐりとぐら

病院に薬をもらいに立ち寄る。
小さな子供もたくさんくる病院なので、棚には絵本が置いてある。
「ぐりとぐらのえんそく」を見つけた。なつかしい。

ぐりとぐらのシリーズは大好きで、随分とたくさん娘のために(自分のために?)手元に長いこと置いてあった。
大半は、友人宅の小さな子供たちのところに送ったものの、今でも一番最初の「ぐりとぐら」だけは手放せず、手元に置いてある。
「ぐりとぐら」は鎌倉の祖母のところにも私が小さい頃からずっと読んでいるものがあるはずだ。
あの美味しそうなかすてら!

久しぶりに手に取った「ぐりとぐらのえんそく」
相変わらず2匹は「ぐり、ぐら、ぐり、ぐら」と言いながら走っていた。

おかげで私は一日どこかに移動するたびに、「ぐり、ぐら、ぐり、ぐら」と言いながら何となく早足で歩いてしまった。
「ぐり、ぐら、ぐり、ぐら」の声とともに歩く丸の内は何だかちょっといつもと違う顔つきに見えた。

ぐり、ぐら、ぐり、ぐら・・・・・。

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小さなマンション

以前住んでいたマンションは105戸。今のマンションは19戸。
ぐぐーんと数が減ったおかげで、人様の顔を憶えるのが大変苦手な私も大体の住人の方のお顔はわかるようになった。
この数なので、マンションの自治会役員は避けられない。
今年は我が家にまわってきた。同じフロア4軒での担当。(同じフロアに4軒しかないんだけれど・・・・)

総会の時間は予定の倍以上に延びた。みんなあれこれと思っていることがある。
不満の言いたい人もいるし、改善案を活発に出す人もいる。でもみんなが自分の住んでいるところを良くしたいという気持ちは一つなので、聞いていてなるほどと思う意見が多い。

なるべく気持ちよく譲り合おうという話も、そこに自治会がどこまで絡むべきかというのは難しい。自治会がからむとなるとルール化も必要だし・・・・。
全体に議論を建設的な方向に持っていこうというのが見えるから、あれこれ言い合っても空気は悪くならない。
本当は議論を尽くすというのは、気持ちの良いこと何だなと思う。
土曜日の半日が丸々つぶれてしまったけれど、なかなか面白い経験だった。

さて、今年の4軒。
1軒のおうちはご主人が海外単身赴任中で小学生のお子さん二人の面倒をお母さんが見ている。
1軒は若い女性が多分一人暮らし。
もう1軒は奥様が外国人の方。
ここは譲り合いの精神で、比較的融通がつけやすいと思われる我が家が理事長になるべきなのか?
夫にやらせればいいや・・・・と思っていたら、マンション名義は私だった。
んんん。譲り合うのは難しい。

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おしゃれ

「失礼ですが・・・・」
半蔵門の駅から麹町方面に歩いている途中。年配の上品な髪は銀髪に近い女性に声をかけられた。
道を聞かれると困るな・・・とまず思った。
今、自分が歩いている道も「これでいいんかなぁ~」と思いながら、地図を片手に歩いていたから。

「そのパンツはESCADAのものでしょうか?」
一瞬、質問の意味を理解できない。
次の瞬間、女性のシンプルだが間違いなく高級なニットの黒のワンピースに目をやる。首にはエルメスの小さめのスカーフが少し斜めにきゅっと結ばれている。ああ、お洒落な女性に違いないと一目わかる。

「いいえ、残念ながらそんな高級ブランドには手が出せません。これは・・・・・のものです」と自分の黒のパンツに目を落とす。
「それは、日本のブランドですか?アメリカのブランドですか?」と聞かれるが、よくわからない。アメリカでもデパートで確かによく見かけるブランドではあるけれど・・・・。
今は比較的に人気があるので、都内の大体のデパートにはあるはずだと伝えると、小さく美しい手帳に、そのブランド名をメモされていた。

なんともなしに、一緒に歩く形になり、この婦人はこれまでベルギーにずっと住んでいたらしく、最近日本に戻ってきたが、ヨーロッパのブランドには詳しいが日本での買い物はどうもよくわからないということを、お喋りの中で知る。特に細身のパンツでサイズが合うものが見つけられず、(そのご婦人から見ると)体型にきちんとあっているパンツをはいていた私につい声をかけてしまったとのことだった。

何度も振り返って御礼を言われて、途中の道で別れ、私は訪問先へと向かった・・・・つもりが、曲がり角を反対に曲がっていたみたいで、戻る羽目になってしまった。
ちょっと浮かれてしまったようだ。

いくつになっても綺麗な人というのは、いくつになってもおしゃれへの好奇心を失わないのだろうな・・・・とちょっと感心してしまった。
香水は私も愛用しているエルメスのカレーシュだった。勿論、とてもかなわない・・・・。

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東京タワー

最近のお気に入り。
オフィスを出てまず大きな深呼吸。丸の内という都心だけれど、目の前の皇居のおかげか、夜のせいなのか緑の匂いが濃いのが嬉しい。
それから左に見えるライトアップされた東京タワーを見て、一日が終わったことを確認。
自分だけの儀式。

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封筒

柔らかい色の封筒が届いた。以前の会社の同僚からの披露宴の招待状だ。
彼女と彼のなかなか進まない結婚話は、いつも私たちのお昼に欠かせない話題だった。
結婚式は7月の上旬。
今から彼女のいつものはにかんだ笑顔が見えるようだ。
週末にメッセージを添えて、出席に○をつけて葉書を送ろう。

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連休終了

連休最後はフランス語の試験で終了。
午前中で試験が終わり、オフィスに立ち寄り、少し仕事の整理をしようと思ったが、何だか緊張の糸が切れてしまい、疲労感を感じてそのまま自宅に戻ったら、13時過ぎ。

缶チューハイをあけて、インスタントの沖縄そばを食べた後、犬と昏々と眠る。
起きたら17時。一瞬どこにいるのか、何曜日で何時なのかさっぱりわからずきょろきょろとする。

ぼんやりしたまま、あっという間にお夕飯。本日は、私の大好きな千切りの野菜がたくさんはいった野菜鍋。
連休中に夫がワックスがけしたリビングは、ひどく明るい。
その他の部屋はスラム街と化している。(来週の試験が終わるまでは、ご勘弁)

さて、休暇は終わった。
書斎のSAVIGNACのカレンダーをようやく5月のページに。
今月もたくさんのやること、やりたいこと、やるべきことがある。

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ぜいたく

もうすぐ連休も終わり。お天気に恵まれたお休みだった。
お昼は久しぶりに大好きな近所のラーメン屋さんに夫と出かける。
頭の中は試験のためのフランス語の文法でぐるぐる。

もう連休も終わり。
だから贅沢に・・・・ラーメンには煮卵を追加し、さらにはビールを頼み、そして餃子までつけてしまう。
先に出てきたビールを見て、「そうだ、先に餃子を頼んでビールを頼むものだって何かの本に書いてあったよ」と夫。
でも、ここは全て食券だからそれは無理だね・・・・と笑う。
「誰が書いた本だったかな?」
「その感じからいって、椎名誠かショージくんだよ、きっと・・・」。

バックには、ビートルズの「HELP」がかかっている。
「みんな、このぐらいはっきりわかりやすく英語の歌うたってほしいよねぇ」とつぶやく。
会話があちこちに行きつ戻りつ。

「あー、これ大蒜入れるとまた上手い」、
「そろそろ紅しょうがをこのあたりで入れよう」
「柚子胡椒で餃子も美味しいけれど、やっぱりお醤油は美味しいね」
「つけめんというのは、どこでも汁が甘いものなの?」
いつもよりずっと贅沢なメニューが机に並んだせいか、浮かれて大騒ぎし、嵐のように喋り、そして食べる。

店での滞留時間は、おそらく20分。

本屋さんに寄りたいという私に、「本を買うならちゃんと本を片付けなさーい」と一言。
気にも留めず、「ビールと餃子があるとかなり幸せな気分だね」などと言いながら、ずるずると本屋まで引っ張って行く。
風が気持ち良くふくお休み。

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キャラメル

甘いものはあまり得意じゃない。
決して嫌いじゃないけれど、量はほんの少しで良いと思っている。

でも、どういうわけかキャラメルが好き。海外のお土産の猛烈に甘いやつも大好きだし、グリコのアーモンド・キャラメルも好きだし、森永のキャラメルも好き。

絶対に歯に良くないなと食べる度に思う。
禁断の味。我慢できない。

今日は大学のスクーリングの最終日。
ご褒美に(?)と森永ミルクキャラメルを購入。
個別包装の包み紙が、白い透けた紙から銀色の紙に変わっていた。

思わずにっこりする甘さ。これこれこれなのよ。

キャラメルを食べたときの幸せ具合は、カスタードクリームのたっぷりと詰まったシュークリームに近いなとふと思う。
ああ、そうだ、カスタードクリームも大好きなんだ・・・・と思い出す。
美味しいもの、好きなものの記憶がつらつらずるずると出てくる。

食べることが好き。食べ物も好き。

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蕎麦屋呑み

ノンノン(娘:中学3年生)は、本日は私の実家にお泊り。
じゃぁ、ということで夫と二人でおでかけ。行きつけのお店は既にいっぱい。
前から気になるご近所蕎麦屋へ。
雑誌に取り上げられる我が家の近所では珍しいお洒落な蕎麦屋。
ジャズだって流れてる。

コストパフォーマンスも悪くない。春野菜のてんぷらは香りが強いし、
日本酒の品揃えも良いし、「ほほー、これはこれは」とその都度感嘆の声が漏れる。

最後に「俺はカレー南蛮かな」という夫を思い切り睨みつける。
蕎麦屋呑みの最後は「せいろ」です。

蕎麦屋はさくっと飲んで、さくっと切り上げる。
正味1時間半。
堪能。

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グリーンピース

22時過ぎ、自宅に帰ると夫がなにやら格闘中。
見れば大量のグリーンピースを裏ごししてスープを作っているらしい。
「なんでまた、あなたはこの時間にそのような手間のかかるものを作っているのですか?」と聞いてみると、職場で1Kgのグリーンピースをもらってしまったとか。

残念ながら冷凍なので、豆ご飯にするにはちょっとねぇと思い、スープとなったらしい。
明日の朝ごはんは、このスープと、お土産にいただいたイベリコ豚のパテを添えたフランスパンを食べようということらしく、お膳の上には、久しぶりに見かけるフランスパン。

夫はときどき猛烈に可愛い人である。

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