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ビジネスとアカデミック

昼寝から目覚めてぼーっとしている。
ちょっと想定より長く眠ってしまったみたい。
つまらない講演会のような場所で、椅子に座りながら眠くなってしまい、ガクッとなるようなことがあるけれど、一回ガクッとなった時点で起きるのが一番短時間でスッキリ目が覚める。
そこで昼寝をやめるのがベスト。
(講演会とかは、そのままつまらない講演を聞いていないといないのが辛い。
そういえば、最近座ってつまらない話を聞いていないとならない我慢大会みたいな機会ってないなぁ・・)

だんだん蒸しっとする日が増えてきた。
気温が高くなってくると晴れていなくても、気分が沈み込むことは多くない。
自分は「お日さま教?」の信者で、太陽が見えないと調子がどうも悪いと思っていたが、調子が悪いくなるときは、どうやら「寒い」というのがセットらしい。

週末は通信制で学んでいる京都造形芸術大学で初めてのスクーリングだった。
ベンチャーと外資系での仕事が長かった私に染み付いている習慣があることに気づいた。
どちらもとにかく山程仕事がある。
ベンチャーなら、普通の会社にはすでに決まっているオペレーションルールやテンプレートのようなものがほどんとない。
全部イチから自分で作る感じ。
それを作るようにという指示すらこないので、毎日のように「あ、あれも作らなくちゃ」というのがある。
気がついたら、どんどん手を動かして作る。
相談できる相手、教えてくれる相手というのも基本的にいないことが多い。

外資系は、本国での企業規模が大きいから日本に進出してきていることがほとんどだ。
そのためフォーマットやルールはある程度あるが、日本市場に適した対応をどうするかというのは、基本作らなくてはならないし、大きい会社特有の理不尽とも思えるルールがあるから、それはそれで厄介だ。
そして、大体の場合には日本法人でそれを全部やるには全然人が足りない・・ということで、優先順位をすばやくつけて、取捨選択をしなくてはならない。

ベンチャーや外資系は、業績が悪ければ倒産もしくは日本からの撤退が常に身近に待っているので、職場は緊張感が高くスピードが早い。
こういったスピード感のある職場では、上司が求めるのは考え抜いた120点ではなく、平均点もしくはそれよりちょっと上で如何に早くアウトプットを出して、次の仕事に取り掛かるか…ということがほとんど。

大学で求められているのは、それと真逆、いかに考え抜くかが自分を成長させ、学びとなる。
一緒に学んでいる社会人学生を見ると、やはり考え抜くことが好きな人が多いし、作品も非常に凝っているようだ。
そんな中で、私はここでもビジネスモードがぬけず、時間内にどうやって終わらせるかが第一となり、どの程度のレベルならパスできるかを見回してしまう。
そうして、先生からそれとまったく逆の態度で学ぶように指導されて、そうだった、ここはビジネスの現場ではないのだ・・と慌てて思い出す・・・という繰り返しの2日間だった。

まずは素材をじっくり「観察」する。
素材と向き合う。
それが終わってから「分析」に入るというのが学舎では重要なのだが、私はいきなり「分析」してしまう。
顧問の仕事の始まりもいつもそんな感じだ。
ご相談したいことがあると言われれば、すごい勢いでその会社をネット調べ、その会社を知っている知人や友人がいれば即会いに行き、業界を調べ・・と、「ご相談」前に相当いろんなものを頭に詰め込んで、想定「課題」を作る。
これはこれで仕事の上ではそれなりに機能しているのだが、学舎ではこれはだめ。
頭に詰め込んであるものを取っ払って、ゼロから吸収しないとならないのだ。
これがなかなかうまくできない。

それでもあまり落ち込まないのは、コーチングで似たようなことをしているからだと思う。
当初はコーチングも同じように事前予習をすごくしていた。
だから、お試しのコーチングでも事前にシートを渡して書き込んでもらってから、コーチングをしていた時期もある。
そういう時期のコーチングは左脳よりの起承転結のあるきれいなコーチングだったと思う。

今はそういうことはしない、
単純に目の前の人の話を聴く。
頭を使わず、五感を使う。
何度もこの単語が出てくるな・・とか、この部分はしゃべるスピードが早いな・・とか、そういうことを言語化してではなく、色みたいな感じで見ている気がする。
明るいトーンで話しているとか、暗い感じの色だなとか、でも、どこかに光があるみたいだな・・とか。
こういうセッションは着地点が思わぬ場所に辿り着くことがある。
お互いにびっくりすることも多い。

セッション内で着地しないこともある。
その場で着地しないが、数日して自分の中に、なにかが見えてそれをクライアントさんにメールすることもある。
例えば写真や読んでいる本の一つの文章がその人の言っていることのイメージとピタリとくるものだったりする。
そういうときはあとからそういった内容をメールで送ったりもする。
よくわからないけれど、今大学で学んでいることは、そういうこともっと増やすようなことをしているのだと思う。

ここまで書いて思い出した。
今までの私のやり方や生き方だと、今までと同じ課題を同じ方法でしか解決できないな・・と思って、全然違うことをやってみようと思ったのも今の大学で学びはじめた動機の一つだった。
そう思うと、混乱しているというのが多分、正しいのだ。
すんなりそのやり方に落ち着かず、もがいたり、別の面から見たりする、そういうことであっているんだな・と思う。

単にあまりのできなさに自分で自分を慰めているような気もするが…。


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コメント

わかる、わかる。事前分析と色で捉える話。

投稿: わんわん | 2018年7月 7日 (土) 08時37分

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