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リアル

「万引き家族」を観てきた。
映画に行くのはずいぶんと久しぶり。 映画の内容については、いろんな想いがあふれるようにあるので、ここでは触れないことにする。

何度か書いているが自宅にテレビがないので、動画に触れる機会はほとんどない。
そんな暮らしだから、映像のもつリアルさに対する衝撃の強さに慣れていないな‥と今回しみじみ思った。

今週は大阪で震度6の地震が起きた。
その日はたまたま学生時代からの友人が経営する小岩の居酒屋にいて、テレビでニュースを見る機会があった。
ネットのニュースから、この地震の影響で外壁が倒れ小学生の女の子が下敷きになり、亡くなったというのは知っていた。
いつもなら「かわいそうに…」という感想を抱いて終わるところだ。
この日はテレビでその倒れた壁の映像が映し出されるとのを観てしまった。
壁の重さのリアル感、壁の工事のずさんさ、ご両親はこの重さに挟まれた自分の娘の死をどれだけ嘆き悲しみ、苦しむだろう‥というのがものすごくリアルに自分の頭の中にわーっとやってきた。

そしてその後には、お笑いの人による大食いの番組がやっていた。
合間合間には明るいCM
このギャップの差が頭をまた混乱させる。

そんな体験の後に、この「万引き家族」の映画を観て、しみじみと自宅にテレビのある生活は私には無理なのではないか?と思った。
ある種のしあわせな家族がそこには存在するが、その家族の存在は許されるはずがない。
でも正しいはずの制度は何かがおかしい。
映画はフィクションだ、だからこれはすーっと通り抜けていいところだけれど、通り抜けられない。
やるせない感じがぬけない。

映像を見ると、どうやら嬉しいことよりも、悲しいことと辛いことの映像ばかりリアルに残ってしまうようだ。
それともそれがある種の世間のリアルだから、慣れておいたほうがいいいのだろうか?
慣れていいことなどあるのだろうか?
そもそも慣れることはいいことなのか?
まぁ、とくにテレビを導入する予定もないのだけれど。。。

映画を観るという体験で、もう一つ印象に残ったのは、映画館での高齢者のマナーの悪さ…。
マナーが悪い=若者ではなくて、マナーが悪い=高齢者になりつつあるのかな…

上映時間の途中に入ってきてウロウロと席を探し、あげくおしゃべり、音の出る飲食、そしてエンドロールのところでいきなりスマホを取り出すので、その部分だけ強い光が生じて、全体の雰囲気が壊される。
近所にあるこの映画館は、今どき23区内ではめずらしく、指定席ではなく、ネット予約もできず、さらに1つの映画の回が終わっても、よっぽどの人気作以外、席の入れ替えをきっちりやらないので、気に入ればもう一度そのまま座って最初から観られるという昔の映画館である。
そんなゆるさも気に入っていた。

しかし、こちらも時代の流れで、年内にTOHOシネマズと一緒になることになり、きっとこの辺りのゆるい仕組みは変わってしまうだろう‥。
残念だと思っていたが、これだけ高齢者のマナーが悪いと、むしろ変わってもらったほうがいいかもしれない‥と思うようになった。

映画もそうだったが、それ以外に付随するいろんな部分で社会について考えさせられる一日だったようだ。


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