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逃避のための仕事

6時起床。

今日から2泊3日でフフ山梨に滞在。
ひとりでのんびり静かなところへ。
どうやらお天気にも恵まれそうだ。

お供の本は、「大学・中庸」と「老子」。

新宿から、特急かいじで塩山へ。
特急の中から、緑と水を眺めているだけでも、どんどん気分がリラックスしていくのが感じられる。
広大な敷地の中にあるこのホテルは、もともとは山梨県の施設だったそうだ。
ちょうど少し前に富士山には雪が降ったようで、山頂が雪化粧をしている。園内のあちこちから美しい富士山の雪化粧を眺めることができる。

広い公園には、そう大きくはないが農場があり、ハーブの畑がある。
最高気温は東京とさして変わらないが、最低気温はかなり低い。それでも紅葉はまだ少し先のようだ。

開けた原っぱのようになっている場所が陽があたっていて、暖かそうだったので建物のポーチに座り込み、しばし陽なたぼっこ。
ぼーっとしていると、何か音がする。
どうやら時々木の上から、どんぐりの実が落ちてくる音のようだ。このぐらい静かでぼーっとしているとそういう音も聞こえる。
よく耳を澄ますとと鳥と虫の声もずいぶんといろいろな種類がいるみたいだ。

ぼんやり見るともなしに、辺りを見ていると、土の上に何羽かの鳥たちがいた。
鳥というのは落ち着きなく、忙しないという印象があったけれど、これまた私と同様にぼーっとそこにいるだけだ。ひょっとすると普段公園や山で見かける鳥たちは、こちらが動いているから、彼らも動いているだけで、本当はこんなふうに静かにのんびりしているのかもしれない。

のんんびりお風呂に入って、夕食の前に1時間ほど仮眠をとる。

ここでは、朝食前と夕食前にヨガや座禅といったプログラムが、一日過ごす人にはジャム作りなどのプログラムが用意されているが、決まった時間に動くというのは、ここではできるだけ避けたいと思い、結局一度だけ朝の座禅に参加したのみだった。
考えてみればどのプログラムも東京で全部できることばかりだ。

地方で暮らして仕事をするというのは、多分私の今の仕事の場合、そう非現実的なことでもないと思う。
そういう自分を少し想像してみる。

でもな、と思うのだ。
こんなにのんびりしている場所で私は仕事をしたいと思うだろうか?
そんなことするより、どんぐりが落ちてくるの音を聞いているほうがいいだろう。

そうして考えてみると、私にとって仕事は東京の暮らしの煩わしさから抜けるための逃避のひとつなのだ。
仕事に逃げ込んでいる。
仕事をしていれば、面倒な付き合いも仕事を理由に断れ、家事も育児もレベルが低くても許される言い訳を持っているというのが自分の中にあるのだと思う。
最近はそうでもないけれど、20代後半から30代はアドレナリン全開みたいな仕事だったので、刺激が強くて集中しやすかったから、なおさら面倒なことを考えずに済んでいたのだ。

逃げるための仕事だったら、逃げる必要なくなったら、働かないだろうなぁ。
この施設にもワイヤレス完備の仕事用の部屋があるけれど、ここで仕事をわーっと片付けようなんて気にはまったくなれないだろう。

仕事をするなら、私には東京の下町の狭い場所で、「あー、もう」とか「ちくしょー」とかブツブツ言いながら仕事をしているのが性にあっているのだと思う。
全く美しくも格好良くもないけどね。







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