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ヤバイ 中国芸術史

通っている大学の受講科目に中国芸術史というものがあり、ただいま履修中。
この科目は、中国の古代から明清時代に至るまでの芸術史で、陶器、山水画、書、のといった中国の造形芸術の流れを体系的に学ぶもの。

うちの大学ではウェブ・スクーリングと呼ばれる受講すたいるのもので、NHKと協同で制作したという動画教材を使う。
このウェブ・スクーリングは、素晴らしい画像と聴き心地のいいナレーターの声で構成されていて、非常に学習意欲のわくものだ。

学習を開始するなり、あっという間に中国の広大な景色に魅了された。

誰かと旅行に行く話が出ても、中国というのはまず出てこない。
台湾はあっても中国大陸はない。
以前、外資系の会社に勤務していたときに、World Wideのチーム・ミーティングを上海でやろうという話が出ていたが、なぜか立ち消えになってしまった。
どうも中国とはこれまで縁が薄かった。

アメリカに初めて行ったときに、どこかで見たような風景だな‥と感じた。
意識しなくとも昭和の時代にはずいぶんとアメリカ映画を観たり、どこかの雑誌や翻訳小説などを通じてアメリカに親しんでいたのだと思う。
昭和の時代、アメリカは多分もっとも身近で且つみんなが憧れる「外国」だったのではないかと思う。

おそらくだけれど、その身近さは中国にはかなわないような気がする。
中国には実際に訪問してみると、もっともっと共通しているもの、懐かしいと感じられるものがあるのではないかと思う。
映像を見る限り、その広大さは日本にはないけれど、漂う静けさとそういった静けさを愛するという感性はかなり日本と共通するのだろう。
でも、中国のようなふくよかさは日本の美術には無いような気がする。
これは大陸文化と島国文化の違いなのかもしれない。

学生時代は、ずいぶんと欧米の映画を観ていた。
もともとは友人たちとハリウッド映画観ていたが、社会人になり一人で観るようになるとヨーロッパの単館ロードショーみたいなものに移行していった。
その後、アジアの映画を観るようによって、「あ、こっちのほうが全然ラク!」と気がついた。
どうも、私はかなり無理して欧米映画を観ていたようだ。
なんというか、アジアの映画は俳優たちの顔も映画の粗筋もすんなり入ってくるし、全身をリラックスして観ることがでたのだ。
気づかなかったが、おそらく欧米映画を観るときは、身体に力を入れて理解しようと思っていたのだと思う。

で、話を戻すと、今回中国の造形美術作品をあれこれ見て、あー、こっちのほうが好きだー!と強烈に感じた。

ずいぶん前からヨーロッパの画家の展覧会は観ることがなくなった。
日本では非常に人気があるので、しょっちゅう開催されるし、話題にもあがるのだが、混雑もあるのだけれど、作品そのものが疲れるのだ。
まだ、時代でキュレーションしたものなどで、色んな画家の作品があるものはいいのだけれど、画家の回顧展みたいなのだと、誘われてもキツイな…とすら、思う。

素晴らしい作品だな‥とは思うのだが、身近にあったら疲れるだろうし、疲れた身体で自宅にかえって、ヨーロッパのものが自宅になどあったら、エネルギーが吸い取られそうな気がするだろう。

仕事でもプライベートでもパリを訪れたことがある。
確かに街並みはとても美しいし、建物などもどれも素晴らしい。
でも、なんだかその細部へのこだわりが、なんとも疲れるのだ。
変な話だが、「あー、肉食の人たちが作った文化だな」‥と、初めて訪れたときに感じた。
この人達と戦争して日本が勝てるとは思えない。
あっさりしている部分が全然ないように私には感じるのだ。

これまで山水画や書などは、全く興味がなく、全部同じに見えていたのだが、この科目を通じて見ると、これがもうとても華やかに見えたりしてくるから不思議だ。
陶器に関しては、もともと好きだったが、時代別の変遷を見てますます興味がわいてきた。

よく考えてみると、以前に書いた「ヴァロットン展 三菱一号館美術館」というブログの記事にも、ヴァロットン展よりも併設の「静嘉堂の東洋陶磁コレクション」のほうが良かったと書いてある。

ヨーロッパの絵画を見ても、ヨーロッパの歴史をもっと知りたいとは思わなかったが、中国に関しては、その辺りも知りたくなってきた。


また、気の遠くなるようなものに興味を持ってしまったな‥と我ながら思うのだが、とりあえず、中国の作品が見られる美術館をピックアップしだしたりして、こりゃヤバイ‥などと独りごちている。

 

Img_3276

昨日の日中は久しぶりに涼しくて過ごしやすい日でしたね。

写真は、コーチングのオフィス(青山)から撮ったもの。

朝イチからコーチングでした。これは8時頃の写真。

 


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