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紙の新聞を読む

紙の新聞をここ数日読んでいる。
きっかけは単純で、池澤夏樹の「知の仕事術」という本を読み、その中にインターネットは便利だけれど、知っていることしか探せない‥というような文章があり、確かにその通りだな‥と思った。
以前からわかってはいたのだけれど。

 

 

自分が何を知らないかを知るには、雑誌や新聞のような色んな種類の情報や意見が入っているもののほうがフィルタリングをかけられたネットよりもずっと適している。

行きたい場所を調べるのに、ネットは便利だけれど、全く知らない場所に行きたいと思うようになるには、本や雑誌などから入ることが多い、そして具体的にそこに行くためにはどうするかをネットで調べるのだ。

電子版の新聞でも情報を知るには事足りるのだが、ネットの新聞の問題点はパッと見出しを見ても、その記事の重要性が今ひとつわからないことだ(もっと具体的に言うと、その新聞社がどの事件や事柄を重要だと思っていることがパッとわからない)

紙の新聞であれば、重要だと思うものに紙面が大きく割かれているので、パッとわかる。ネットでは記事のタイトルをクリックして、ようやく文字数が多いかどうかを見てなんとなくわかる。
そもそも記事のタイトルを見て、興味がなければクリックしないし、タイトルも記憶に残らない。
ここ数日だとG20の米中対立を中心とした反保護主義に関する記事に、紙面をどこも大きく割いているがYahooニュースのタイトルだけ見ていたら、おそらくクリックしないだろう。
私のように芸能界をほとんど知らない人間でも、蒼井優と山里亮太の結婚記事のほうがどう考えても面白そうだ。

紙の新聞だともしその記事を読まなくても、G20の話が大きく紙面を使っていたな‥という記憶に残るが、ネットのニュースだとそういうことがない。
Yahooニュースだからというよりも、これがオンライン版の日経新聞でも朝日新聞でもそう大差はない。

今は本の影響で新聞を読んでいるので、本を見習って複数紙を読みたいと思っているが、読了後の処分の問題もあるので、本の内容とは少しずれるが、日経+その他一紙としている。
日経にこだわる必要があるような仕事でもないのだが、日経は政治的なものに対して、とにかくクールな印象が強く、まぁ経済に関係する部分については影響を心配するが自分たちのスタンスとして、左右のどっちよりというのもなさそうなので、比較にちょうど良さそうだからというだけのことだ。

こうして比較しながら読むと、各紙がどの方面に熱いのかよくわかって楽しい。

具体的に何か仕事に役立てようとか、政治経済に詳しくあるべきとかで読んでいるわけではないので、買うのは2日に1回ぐらいになっている。
ある程度読み終わるのに、そのぐらいかかるのだ。 読み終わったなと思う頃に、次の新聞をコンビニやキオスクで買う。
このぐらいが無理がなくてちょうどいいみたいだ。

ここまで書いて、ふと思い出したが紙の新聞を読もうと思ったことのきっかけの最初は、先日の読書会で、紙の新聞を読むことの大切さの話しをしてくれた方がいたからかもしれない。
そのときから、なんとなく、ああ、紙の新聞を読みたいな‥とうっすら思っていたのだろう。

それから実際に読んでみて、俳句の投稿作品を熱心に読んでしまっている自分に気づいた。
これもまた、読書会で、最近俳句が気になる‥という自己紹介をされた方がいたのがおそらくきっかけだと思う。

俳句というのは、私などから見るとあまりに文字数が少ない上に、季語を入れなくてはいけないということで、どうも面白みにかけると長年思っていたのだが、読んでみるとこの文字数だからこそ、パッと頭にその風景が浮かぶのだということがわかった。
むしろ短歌よりもずっと洗練されている気がするし、詩というのは随分と潔くないものだ‥などと、感じる自分の宗旨替えの早さにちょっと笑ってしまったりする。

紙にしろ、人との会話にしろ、色んなきっかけで自分の興味が広がるのは楽しいことだ。それがネットで生まれることもあるのだけれど、できればそのきっかけはデジタルよりもアナログがいいなぁと思う自分は、やっぱり旧世代なんだろうと思う。

 

20190528-071143


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