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ペーシング(Pacing)

コーチングではよく「ペーシング」という言葉が出てきます。これは相手に合わせるという技術で、プロコーチがクライアントに対して行うものでありますが、この技術は日常生活のなかでも大きな威力を発揮します。

ペーシングでは相手の状態をよく見聞きし、話すスピード、呼吸、声のトーン、言葉遣い、それから仕草などをこちら側から相手に合わせていきます。これにより相手から安心感や信頼感を得ることが可能です。

ペーシングには2種類あります。

1.バーバル・ペーシング(Verbal Pacing)

こちらは言葉を使用するもの。まずは相手の話をきっちりと最後まで聞いて、それから相手の言った言葉を繰り返します。
「なんかもう投げ出したい気分ですよ」と言われたら、「投げ出したい気分なんですね」と答えます。

たとえば日常でよくある体験として、喫茶店で、「冷たいコーヒーをお願いします」と注文されたら、「アイス・コーヒーですね」と言われると私たちはなにか居心地の悪いことを感じます。そういうことが起こらないように「冷たいコーヒーですね」と同じ言葉を返します。
同じ言葉を使うことで、相手と親密度が上がります。

2.ノンバーバル・ペーシング(Non-Verbal Pacing)

こちらは言葉を使用せずに行うペーシング。たとえば正面に座っている相手が両手をテーブルに載せていたら、自分も同じように両手をテーブルに置きます。相手と視線を合わせて、きちんとタイミングをみてうなずきや同意をします。
相手が座って話しているのであれば、自分も座って話します。

ペーシングは相手に注意を払うようにすると、すぐにできるようになります。
簡単ですが、相手との関係を深めるにとても役立ちますので、ぜひやってみてください。


追伸:
仕事中に誰かから声をかけられたとき、あなたは今やっている作業を止めて、きちんと相手に顔を向けて話を聞いていますか?

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