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2013年10月

2013年10月 3日 (木)

長内了教授の法学授業

2013年10月の白門で、長内了教授がご逝去されたことを知った。

長内教授の話となれば、たくさんの業績やら逸話があることだと思うが、私の知る範囲の長内教授のお姿をちょっと書いてみようと思う。

もう随分前の夏スクーリングで、教授の法学の講義に参加した。
「法学」という科目は、本来きっと初学者の時点で学ぶものだったと思うのだが、レポート課題集を見てもさっぱりどこから手を付けて良いのかわからなかったので、他の法律科目を先に片付け、レポートを書かずに取っ掛かりをつかむために出席したのだと記憶している。

「法学」という科目に何を含むのかは、先生のバックグラウンドに寄ってもかなり違うと思うし、法学という学問がなぜ必要なのか、法律を学ぶことで何ができるのか(何ができないのか)、なぜ法律が必要なのか、法学を学ぶものとして最低限必要な心構え…などなど、すごく広い話なので、各先生ごとの法学という授業があったら、嬉しいなぁと思う科目である。

で、私は長内教授の講義に参加した。
もちろん、先生の講義は外国法あり、憲法あり、西洋法制史、日本法制史、法哲学とものすごく幅広いジャンルだった。
私の記憶では、レジュメなし、板書というか、都度、キーワードの殴り書きという感じだったと思う。

先生の講義も面白いが、先生の法律に対する真摯な情熱に打たれた受講生は私のみならず、心に焼きついた方が多かったと思う。

先生がおっしゃった中で印象に残っているのは、

法学部だからといって、全員法曹や研究者になる必要はありません。
一般消費者や国民の立場の目で法律をきちんと見ることができる人がまだまだ必要なんです。
法学部にはそのような意義もあるんです。

というような内容のことだった。

私も中大に入ってからずっとそう感じていたが、うまく言葉にならなかったことを言い当てられた。

通信教育の法学部に通っていると言うと、「資格を取るのか?」「仕事に役立てるのか?」「つぶしが効くから法学部にしたのか?」と周囲の人から聞かれることが多くて、そういうんでもないんだけどなぁ…と思っていた。

まぁそもそも妊婦であまりに暇なので始めた。でも始めてみたら、うん、これ一般の人も知っていたほうが良いと思うなぁということで、続いた。

でも、そう答えると「つまり特に何にも役立たないってこと?」というそこから派生する質問に、どう答えるべきかというのがよくわからなかった。

その中で、ある種の答えを導きだしてくれたのが、私にとっての長内教授である。

残念ながら、私はその後、お目にかかる機会はなかったが、先生の一生徒として、ご冥福をお祈り申し上げたい。

追伸:

で、通教生としては、そんな広い範囲の講義で試験問題はどうなったの?という疑問があると思う。
その年の先生は、大変お忙しくてスクーリング試験時間の際の質問が受け付けられない。(スクーリングの試験だと最初に先生の立会がありますよね…)これからすぐご出張ということで、採点時間も全くないため、
受講生の皆さんには大変申し訳ないし、こんなことは今までしたことはないが、今回は「問題→選択肢」を出すので、選んでくださいという話で、結果、ほとんど全員合格だったのではないかと思う。

私も合格を確信したので、必死で残りのレポート2通書いて、レポートも合格し無事単位修得となりました。

ちなみに私も本当に長いこと、通教にいるが、選択肢を選ぶタイプの試験問題って、フランス語(1)ぐらいしか見た記憶がない…(多分)

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